マズローの自己超越の欲求と、自分の可能性を具体的に知るために




この記事は、以下の記事の続きになります。

「自己実現」の心理学的意味。マズロー、ユングらの理論と具体例から

2017年4月18日

 

目次

「自己実現」から「自己超越」へ

 

マズローの「自己超越の欲求」

 

ロジャーズやユングの考えにも共通する部分が見られますが、マズローは個人の成長は究極的には自分自身を超越していく「自己超越」の欲求として現れると考えました。

有名なマズローの欲求階層説では、①生理的欲求、②安全への欲求、③所属と愛の欲求、④承認欲求、の順に(必ずしも下から順に発達するのではないが、原則として)下位の欲求が満足されると次の欲求が出てくるとされています。

そして、その上に取り上げた⑤自己実現欲求が置かれているのですが、晩年のマズローは、さらにその上に自己超越の欲求が存在すると考えたと言われています。

 

マズローの欲求階層説の図

 

マズローは、その著書「人間性の最高価値」の中で、「超越のさまざまな意味」について述べています。ここから「自己超越欲求」の大まかイメージが分かると思います。それを見てみると、

  • 自己という意識の超越

をはじめとして、

  • 利己主義、自己中心性主義の超越
  • 神秘的体験としての、あらゆるものの融和という意味での超越
  • 死、病気、悪を必然ととらえることによる超越
  • 評価、二分法の超越

など、ありとあらゆる超越の形があげられています。

マズローは、自己実現している人(そうでない人も)の中でも、このような「超越」的体験がもっとも重要な意味を持つ人たちがいること、これらの人々は、決して宗教者などに限らず、さまざまな職業人に見られるといった研究結果を残しています。彼は、よい社会のためにはこうした要素が必要になる、という思想を持っていました。

マズローが活躍したのは1960年代頃と思いますが、昨今のスピリチュアルな領域への関心を先取りしたような内容といってもいいでしょう。

「自己実現」も、その本来の意味はいわゆる個人主義や成功哲学とは異なっていますが、マズローらの理論の流れは、「個の意識を越える」という点で、明らかにスピリチュアル的な要素が強くなっていると思います(もともと西洋で「自己」意識が強くなりすぎた反動なのかもしれませんが)。

 

トランスパーソナル心理学

 

このマズローをはじめとして、人間性心理学やユングの流れをくむ人たち、それにチェコの精神科医のS.グロフらによって、1960年代末のアメリカの「ニューエイジ思想」ともあいまって「トランスパーソナル(個を超える)心理学」の基礎が作られたと言われています。

これは、それまでの心理学に加えて、いわゆる魂やスピリチュアリティの問題を取り入れたものといってもよいものです。

トランスパーソナル心理学は、新たな生き方を探る人間の意識を反映したものであると思います。ただ、スピリチュアルな事柄が注目されている割には、大きな影響を持つ考え方とは言えないところはあります。

個人的な印象ですが、どうしても抽象的になりがちで、実生活との接点が見いだしにくい部分があると感じます。

さくら
でも、これまでの人間の歴史や今の時代を考えたら、こういう方向性が求められてくるのは当然のことだよね。
チャコ
チャコとさくらはもう、種族の壁を越えているのにゃー。

 

「自分の可能性」を具体的に知るために

 

見てきたように、自己実現は、人間の心の成長を考えるときに役に立つ視点と思います。また、自己超越に続く流れは時代の変化に応じて、人間の求めるものが変わってきたことーもっと言えば「人間の進化」ーを反映していると思います。

ただ、スピリチュアルなこともそうですが、いわば頭のほうばかりを見ていくと、現実の生活の中でどうしていけばいいのか?がおざなりになってしまいがちです。

このあたりをきちんと押さえた、精神性も含めて人間としての可能性を引き出すための、現実的な見方ーつまり、人間の調和したあり方を見るための視点ーが必要と思います。

これまでの心理学や医学にはあまりなかった、「エネルギー的視点」から見ると、それが具体的な形として見えてきます。言葉にするとあまりにもあっけない感じがしてしまいますが、例えばその一つが、「チャクラのエネルギー状態」を読み取ることの意味です。

ライナーのチャクラ診断図1

 

先のマズローの階層説で言えば、一部の「スピリチュアル」的な考えや方法、またトランスパーソナル心理学では主に成長欲求、特に自己超越という精神性の領域が注目されがちです。

対して、この見方は、生命力や感情といった人間の基盤となるものから、社会性・精神性に至るまで、その人のその時の状態・健康性をトータルにみることができる、という利点があります。そして、もっと調和したあり方が可能であると分かりやすく示してくれます。

成長するというのはポジティブな面だけでなく、「それまでの自分を失う」というネガティブな面を含んでいます。これは重要な点で、人間は今の自分を維持しようとする力と変わろうとするベクトルとの間で揺れているものです。

 

 

だからこそ、今の自分を否定するような理想ではなく、着実な成長を後押しできるものが大事になると思うのです。

ほんとうに人間のエネルギーを知り、利用することはまだまだこれからのことと言っていいでしょう。地に足のついた、可能性をきちんと現実にするための「自己実現」を目指し、サポートしていきたいですね。

 

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