【進撃の巨人】考察。心の底に眠る「世界と人間」についての普遍的な物語




進撃の巨人は「世界と人間についての普遍的な物語」である

 

かつて、評論家の中島梓は、物語とは母親の胎内から「楽園追放」された人間が、世界を理解し、世界との一体化を求めるうえで必要とするものであり、さらに人類という種、その普遍性に回帰する(平たく言えば「みんな同じ人間である」と知る^^)ための呪文である、というようなことを書いた。

わが心のフラッシュマン (ちくま文庫―ロマン革命)

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進撃の巨人はまさに、この表現に当てはまるような物語であろうと思います。ま、ストーリー、キャラクターいずれも奥深すぎて、単純におもしろいのはもちろんでそれが一番なんですけど、なんというか、人間とは何なのか、につながる話な気がします。

ここでは、ちょっと深めに、この物語が現代社会の考察にもつながる(大きく言えば、世界を捉えなおす)という視点から、書いてみます。

*アニメしか見てない方等には、ネタバレ含みます。

 

作者の言葉

 

この映画特電(*町山智浩のアメリカ映画特電 第72回『ダークナイト』はなぜ素晴らしいか ジョーカーとミルトンの『失楽園』)で感銘を受けたのは、西洋諸国に根付く考え、神、秩序、体勢、に従う事への恐怖や抵抗感、人間の根源的な自由意志、「奴隷の幸福か、地獄の自由か」ってヤツです、

前者が、現状に満足して壁の中で日常を過ごす人々、後者が、現状に不満を懐き命を懸けて自由を求める人々、かっこいいのは言うまでも無く後者、つまり、この漫画で言う神様ってのは巨人のことです

超大型巨人のキャラデザは、結構時間をかけました、あの見開きは一回出来た原稿を没にして、書き直したぐらいです、他のページもがんばれよ!っつー話ですなんですが、超大型巨人だけは他と同等の扱いはできなかった、何故なら神に見えなければいけなかったからです

主人公や、調査兵団は、自我に目覚めたアダム・サタンです、巨人と言う絶対的な支配者、神に従わない人達です、「たとえ地獄でも自由でいたい!」、ってのが町山さんの話を受けてやりたかった事なんですが、どうも壁が壊されて以降はこのテーマ設定が生きない気がします

ブログ「現在進行中の黒歴史」より

 

 

また、別のインタビューで、物語の持つ構造(壁の外に巨人という、かなわない存在があって、壁の中にも格差があって、という)、その「普遍性」が強みになったのでは、と話されています。なるほど。

カギとなるのは「普遍性」です。では、自分なりに進撃の巨人の持つ「普遍性」を中心に、考察してみます。

 

進撃の巨人のもつ普遍性とは

 

1.人間の根源的な感情を揺さぶる

 

これは、異論の余地はないでしょう。

 

とくに、超大型の出現をはじめとして巨人に対する「恐怖」、エレンの「怒り」、「絶望感」など、超ネガティブだけど、人間である限り無くなることはない根源的な感情、それをこれでもかというほど味合わせてくれるものは、そうそうないのでは(それも「人間同士」ではない、ことで、絶対者に対する「畏怖」のようなものをも感じさせてくれます)。

前提として、キャラが人間として(・・時に巨人として(;’∀’))リアルに「生きている」からこそ、リアルに味わえるのは当然です(だからこそ、マンガのキャラで「チャクラ」「体癖」を推測できるというわけです)。

もちろん絶望感だけでなく、主要キャラの多くがもともと持っていた傷を癒していくという、「魂の回復の物語」としても秀逸だと思います。個人的には特にユミル(の話😅)好きです。自分とかぶる部分があるのでしょうが、見るたびに泣けます。

 

ちょっと脱線しますが、自分の傷を癒したら、同じシーンでもかなり感覚が違ってました・・不思議ですが、そういうものですね。そして、何で自分がそこで泣いてたか、がはっきり分かるようになりました。

自分は昔から物語によっては感情移入して泣くことが多いのですが、、どういうものに惹かれやすいか、泣きやすいか、に自分の心の傷が反映されてることも多いでしょう。

「カタルシス」だけで癒えるかというと、なかなかそうはいかないでしょうが・・でも物語の力の一つはそこにあると思います。これはきわめてリアルな力です(実際、意図して感情の解消に使うことも考えられます)。

 

「現実」と「物語」は別だよ、というのを時々見かけますが、これ一つとっても本質的にそうとは言えない。そりゃ創作物ですから・・でも人生だって創作物ですし。だいたい「現実」を認識するのに「物語」は不可欠です。

ま、それは置いておいても、この物語が多くの人の感情を揺さぶるパワーを持っていること、そのパワーは「巨人」という絶対的な存在 vs. 人間(特に中盤まで)という構図によっていることは間違いないでしょう。

 

ところで、この構図の起源はどこなんでしょうか。

ふつうに体制側と自由を求める人間みたいなものだけでは面白くない。ストーリー自体も、そう一筋縄にはいかない展開になってます。

作者さんの言うように、内的に見れば、人間の制約・逆らえない運命のようなものと、自由意志との対立。あるいは、、人間にとって実際にそうした絶対者がいる(いた)という話もありますが・・・。

つまりは「神話」につながります。私はあまり詳しくはないですが、進撃の巨人の構造は神話的ではあります。そして、神話=おとぎ話、ではないかもですね。

まあとりあえず、「進撃の巨人」とは、「神話」を、おそらくそのホントの意味を知らないであろう私たちが、しかし心の奥に眠っているであろう「何か」に触れることのできる、つまり現代の神話の一つと言えるのでは、ということです。

 

2.支配者による歴史の改ざん、洗脳

 

進撃の巨人では、壁の中の人間は王家によって記憶を消されるとともに、「壁の外に人類はいない」など、嘘の歴史を教え込まれていました。また壁の外、マーレではエルディア人はかつてマーレを根絶やしにしようとした悪魔の民族。

そのマーレの洗脳もあり、マーレに住むエルディア人にとっては島の壁内エルディア人こそが、過去に世界を蹂躙し自分たちを見捨てた悪魔である、ということになっています。ややこしや・・

事実は?な状態で、多かれ少なかれ洗脳が絡んでることは共通していて、現実の世界とも重なります。

 

とりあえず私は、「もう一段深い洗脳」という点で見ると、とくに壁の中の洗脳と隠ぺいの状況が「近・現代社会」と似ているかも、いや絶対似てる・・まあ本質はおんなじだろーと思ってます。

つまり、あっちの国が悪、というレベルの洗脳でなく、、「もっと根本的にあるだろう、支配者層の洗脳は」ということですね。

 

例えば、、自分が興味を持つきっかけになった9.11。

アナウンサーの口から、「犯人のパスポートが現場に落ちていて」見つかった(!?)と聞いたとき、そのころは「陰謀論」なんて言葉もほとんど知らなかったですが、さすがに「??」となりましたね。

まあ、もしかしてもしかしたら、ほんとにたまたま無傷で舞い落ちてたのかもしれないし。実際見てないですけどね・・。でも、、まあ他にもいろいろあり過ぎますし。

僕がちょっとこわいと思うのは、これが何百万人?も見たはずの昼のニュースで言ってたことということですね。

 

TVってほとんど無意識に入り込んでるので、、ニュースなら少々?な内容であってもスルーっと入っくるのがこわいとこです。

まさにクルーガーの言った通り、、「誰だって神でも悪魔にでもなれる」「誰かがそれを真実だと言えばな」・・ですね。

 

上半身がTVの人

 

これはたまたま気づいたんですけど、似たようなことで気づいてないことも、いっぱいあるでしょう。自分が時間かけて調べたのは、9.11と地球温暖化詐欺(夏はだいたい暑いんですけどね~)、ワクチンくらいですからね・・。

しかも調べても、正直なところ、実際のところどうなのかはよく分からない^^;ことも多いですね。これはどう考えてもウソだろう~は分かりやすいですが、じゃあ「事実」「真実」って何なの?ってなると。

だから、自分が自信があるのは、ホントのところは「何も分かってない」ことですかね( ´∀` )。むしろちょっと分かってくると、かえって謎が増えるのは、まあ当たり前のことかと。

 

と、いうことで、まあ洗脳はTVのある先進国はおおむね、とくに日本はかなりひどいでしょう、と思います。ネットの普及で少し変わってきたようなところもありますが・・それにしてもホントに隠したいとこ、大事なところは多分・・。

自分がポイントと思うのはやはり・・「人類の歴史」ですかね。たぶん、根本はそこしかない(それが壁の中と同じと思うとこ)。そうなると宇宙◯関係 (/ω\) に足を突っ込むことになって、だんだん常識から浮遊していきます~。あらら。

 

もちろん、その前に政治、経済、医療、科学、ありとあらゆる分野で嘘はけっこうまかりとおってると思いますが。

 

 

あと自分はスピリチュアルなことの中にも得るものが多くあると思いますが、そういう目に見えない系と世界の真相が関わってることは確実と思います。

つまり彼らは、人間が生きる基準を外の評価に頼るよう持っていってますから、スピリチュアルぽく言うと「内なる何か」とかに目覚めてもらっては困るわけです。ふつうに言うと、個々が自立して主体的になるのを好まない。支配しにくいですからね。

しかし、「進撃」のように、何が正しいかなんて簡単には分からないし。壁がないと自由もないですからね。支配者さんもそれなりの役割があるんでしょう。

 

ただ・・向かっていく方向はやっぱり自由がいいですね。ヒーリングやカウンセリングもおんなじです。壁を超えるのは大変なこともあるけど、「恐怖」や「不安」から自由になりたいですから。

で、脱線ばかりですが^^💦、進撃に戻ると、ウォール教みたいなのがなぜか真実の一端を知っている、のもリアルな感じがします。似たようなことはありそうな。

・・そもそもが「巨人」もねぇ・・。あと「フクロウ」って・・。

 

あぁ、あぶないあぶない。そっち系が好きな人なら、妄想できる要素多いですね。

*当然、この辺の話は作者さんの意図とは関わりない(のかな~)、あくまで作品からの自分の雑感であることはお断りしておきます。。

 

と、いうわけで。もちろん「現代社会は壁の中」ということです(断言)。しかしマンガと同じく、「あ、オレたち壁の中じゃん」と気づく人が増えてきて、もう今は「壁の穴から外が見えかけてる」段階でしょうか。

まあこれもマンガの通り、壁の外に行こうとした人はけっこう抹殺されてるみたいすけど・・。そこにどれだけ「正義」はあったんでしょうかねぇ・・ハンジさん?

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↑「ないね」

いやいや、ハンジは知らないでしょうが。

 

しかし、いずれ壁から外に出られる日は来るのでしょうか?すこーしずつ変わっていってるかもしれないですけど・・。でも、まだ壁の外には全然出てない、まだまだそれくらいでないでしょうか。感覚的にですけど。

 

*ちなみに、Googleの広告掲載のためのサイトのルールに「アルコール類の販売・広告掲載はNG。でもワインはOK」という一見、なぞの決まりがあります。これを解くカギは・・ちょっとワイン好きで陰謀好きの人なら・・割と有名な生産者の名に・・。

 

3.ジークの目的は?・・噛めば噛むほど味が出る物語、からの普遍性

 

さて、本題?に戻ると・・ちょっと進撃の巨人の予測的な考察を。これはいろんな人が鋭い考察をしていて、自分はなるほど・・と見てる方ですが^^;それらを参考に思うところを少し。

もう最近の展開に限定しちゃいますが、ポイントはやはり、ジークの真意・目的ですね。どう「ケツを拭く」(王家としての責任を取る)つもりなのか?少なくとも彼は最も状況を理解して行動している人間のはずです。

 

ジークが両親を密告したのは、クルーガーの入れ知恵があったからとも言われていて、確かにジークの年齢と密告のタイミング、グリシャを島内に送ることを考えると、あると思います。ただ、ジークの感情を考えても密告は充分考えられると思うんですよね。

ジークの密告を心情的に見ると、両親に対する怒り、復讐の意味合いが強そうに思います。つまり、自分をエルディア復権のための道具としか見てくれなった両親に対し、「こうしてほしかったんでしょう?」とマーレに密告したと。

年齢的に早い気はしますが、そこはクルーガーの介入があって行動に出たと考えるのが自然でしょう。ただグリシャの回想のとおり・・クルーガーの介入があったとしても・・ジークは両親を見限ったように見えます。

当然、そこには自分が両親を売らなければならなかったという、言葉にならない悲哀もあったとは思いますが(あまり意識はしてなくても)。

 

そして現在、ジークがどういう目的で動いているのか・・これがなかなか分かりにくいのですが、彼の行動の根本の動機にも、エレンと同じく「怒り」・・というか「恨み」があると思います(ジークの方がかなり屈折はしてて、、キホン両親への感情ですね)。

そう考えると、もちろんエルディア復権にはならないですね。しかし座標を手に入れて何をしたいのか?「エルディア復権」といった思想を最も嫌ってるのは間違いないし、親族に対する情はあるようなので、、、あぁやっぱ分からん(`艸´;)

でも、「怒り」とあと「愛」が一つのテーマになりそうな感じはありますね。クルーガーの「人を愛せ」の意味とか、何の意味もなくお題目で出してるのではないはず。エレンが成長してきて(もう「怒り」では行動してない)、ミカサとの関係もあって、、ジークがそのへんどうなのか?がポイントの一つになりそうな気もします。

 

あと、そもそも巨人の元となった「大地の悪魔」(マーレ側からの呼称)とは何だったのか?

悪魔と言えば・・?

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何気に9人写ってるし。閣下が始祖ですかね( ´∀` )・・

 

かなり真相に近そうなクルーガーが、始祖ユミルを『「有機生物の起源」と接触した少女』『と唱える者もいる』と言うあたり、大地の悪魔は描かれている通り神話的であり、かつ実体としては生命の起源と関わりのある存在、でよさそうな気がします。

でないと深みもでないと思う・・本当は「悪魔」ではないとしても。

なんとなく、人間の持ついろんな側面を増幅させてる存在なのかな、と思います。

 

ま、全く的外れかもしれませんが、いろいろ妄想するのが楽しいです。「進撃」ってパッと見のインパクトが強いですが、その実、噛めば噛むほど味が出る、謎解きの楽しさも出てくるのがいいですね。

 

なんか「普遍性」からちょっと離れたような気がしますが、いやいや・・このマンガは、こういったいろんな謎が張り巡らされていて、一つ分かるとさらに謎が増える、という構造になってる。これが先にも言ったように、意外と謎の多い「現実世界」の探求と重なるんですね・・私的には。

2.で言ったことと近いですが、物語を読むことと実世界を見ることがオーバーラップする、感じでしょうか。

 

そして、もちろん、そういった世界の中で「親」と「子」、「怒り」「恐れ」と「愛」といった普遍的なテーマも、さらに展開していくでしょう。楽しみです。

 

さてここまで書いてきて、なんとか結論がでました。そう、

 

 進撃の巨人は「世界と人間についての普遍的で”現実的な”物語」である、と。

 

好きなものはまじめに書いてしまいます。最後までお読みいただきありがとうございます。

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