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アロマオイルが持つ本当の効果とは
アロマオイルの効果と言えば、睡眠の改善やリラックス効果、あるいは身体的なトラブルのサポートといったところがよく知られているでしょう。
一方、あまり知られていませんが、実はアロマオイルには、それら以外にも
「潜在意識の深い感情を癒す」という、特筆すべき効果があるのです。
もちろん「使い方」にはよるのですが、うつ状態や無価値感、依存症、人間関係の問題、また自分の可能性を開くことにも効果を発揮すると思います。
これは、大げさな言い方でなく、本当に潜在意識の感情を癒せるのであれば、当然期待できる効果と言っていいことです。
(そこだけに頼るのでなく、「意識」も大事でしょうが、潜在意識の問題のほうが大きいので。)
ネガティブな感情を抱えている方、もっと自分を解放していきたい方に、一つの方向性として参考にしてもらえればと思います。

アロマオイル(香)のうつ病への効果研究から
アロマオイル、香の効果の一端を示すものとして、例えば次のようなものがあります。
三重大学で行われた実験では、10人のうつ病患者に対してレモンの香りを毎日嗅ぐよう指示しました。2カ月間嗅ぎ続けてもらった結果、10人中9人は抗うつ剤を必要としなくなり、残りの1人も、抗うつ剤の量が半分程度になったと報告されています。

この研究を行なった方の記事を見つけたのですが。
こころを癒すツールとしての香り~そして忍者の精神性から学ぶ生き抜く術~
万能でないのは当然としても、薬が不要になったりしたというのは、それだけでもホントにすごいことですね。
香の効能については知られてないことも多く、まだまだこれからの分野だと思います。フランスではすでに医療として利用されているのも知りませんでした。
ただ、ちょっと気になったのが、ここの部分です。
例えば、柑橘系の香りは抗うつ作用がありますが、不安やイライラを抑える効果は全くありません。純粋に落ち込んでいる人にしか効きません。香りはあくまでも治療を補うための、治療の選択肢をふやすためのものと考えています。
おそらく、定期的に(もしくは継続的に)香をかいでもらうという使用法のようです。だから、この結果については、その方法に従えば、ということですね。
確かに、このような使い方も、よりかんたんで取り入れやすいという利点はあるし、それも大事だと思います。
ただし別の方法では、柑橘系のアロマが不安やイライラに効くことも充分あり得ると思います。
また、一般的な使い方ではこの方の言うように、「香りはおだやかな作用で劇的に効くものではないので」ということになります(それでもかなり効いてると思いますが)。
しかし、アロマの持つ力を引き出す、「その人の問題、感情に合わせた」使い方をすることによって、もっと劇的に効くものにもなり得ます。
「潜在意識の感情を癒す」アロマの力を引き出す使い方
まだあまり知られていない、アロマが持つ強く、深い力。
先に言ったように、それは「潜在意識の深い感情を癒す」ということです。
そこまで深い感情を癒すためには、当然その人の心に沿った使い方、その感情を癒すことを中心とした使い方、である必要があります。
「潜在意識の感情の重要性」×「アロマの力」。
これは、深い問題を癒すための大きな一つの方向性であると思います。
たとえば以下の方法は、そのためのセラピーとして確立されているものです。
ネガティブな感情は癒すことができます。
長年抱えてきたものや、生きづらさの原因となる「無価値感」など、潜在意識のネガティブな感情には、このアロマの力を活かすことも有効な方法の一つだと思います。
まず「癒す」と決めることは大切ですが、そう思えない時、「癒せる」と思える状態に持っていくためにも、
また、そもそも癒すべき感情に気づくためにも。
うつの原因にも、こうした深いネガティブな感情がからんでいます。
そして、現在の医療では、そこに焦点があてられることはまだなかなかないのが実状でしょう。
その人の抱える問題、その原因に合った方法論がまだ少ないと言えると思います。
私自身、とくに潜在意識についての方法論を得るまで、力のなさを感じてきたことも多かったし、自分の問題の根本も解消していませんでした。
だから、根本の原因に気づき癒すために使えるものは使いたいと思うのです。
アロマの深い感情への効果の一例
以下に、感情解放アロマ®でどんな感情を扱っていくのか。
その一例として、自分自身が癒されてきた感情について、いくつかのアロマを例にとって書いてみます。
ほんの一部ですが、リラクゼーション・ストレス解消とは違った効果であることが分かると思います。
サイプレス
私がまず自分の癒しとして、アロマによる感情解放を始めてから、最初にはまった香がサイプレスです。
「これは自分の孤独だな」って感じでした。
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近くに誰もいない、深く空虚感のある孤独。
フランキンセンスのように、高次とのつながりを感じるわけでなく、ただ空間の中で一点を見つめるような孤独感。
自分ではどうしていいか分からない、どうしようとも思わない。
怖れも希望も、かすかに感じるしかない動きのない、あきらめに似た感情。
あるいは、雨の降る学校の帰り道。なぜか守られているように感じる雨。
悲しみに気づく一歩手前。

そんな気持ちも思い出させてくれました(雨と言えばジュニパーも。私的にはジュニパーのほうが温かい雨)。
サイプレスは、キリスト教やイスラム教では「弔い」「墓地」の意味があるそうです。
死と再生の香とも言われています。
個人的には、深い孤独や静かな悲しみを思い出し、癒してくれる香です。
色のイメージは、圧倒的にくすんだ青です。これも、人によって違うでしょうね。
フランキンセンス
次によく使うようになったのが、フランキンセンス。
悲しみや傷つきを癒すとともに、高次元とのつながりを感じさせる香。
言葉で表現は難しいですが、、少しツーンとする頭から抜ける感じ。
色は白か透明の光。または白い花のイメージ。

フランキンセンスではないけど。イメージ的に
キリストが誕生したときに、贈られた乳香というのがこのフランキンセンスのことだそう。
ティトリーやクラリセージとも近いニュアンスですが、フランキンセンスが最もニュートラルで、ある種の神聖な感じがあります。
フランキンセンスを使う時、イメージが思い起こされるというよりは、たとえば「裏切られた」や「気持ちが通じない」などの深い悲しみが消えていき、昇華されていく。
そんな感じになることが多い気がします。
「ティアードロップス」「魂の涙」とも言われ、古代から魂の傷を癒してきたというのもうなずけます。
ティトリー
自己否定、無力さなどにとくに効果を感じやすいティトリー。
私もそうだと思いますが、いわゆるアダルトチルドレンに当てはまると思う方が感じやすい「無価値感」。
そのような感情を思い出したとき、感じているとき、フィットする確率が高い香の一つがティトリーです。
この「自分には価値がない」という無価値感。
ほんとにしんどいものです。とくに、幼少期からの強いネガティブを抱えている場合はなおさらでしょう。
そのような深い感情を解消するために必要なこと。
それは、最終的には「気づき」です(解放が段階を追って進むと、しんどい体験の意味を理解し、納得できてくるものです)。
アロマには、潜在意識の「癒し」とともに、この「気づき」を起こしやすくさせる効果があります。
ペパーミント
使用頻度の高いアロマの一つ。
感情解放では、抑圧した感情や怒り、ガマンなどを一瞬で軽くしてくれる強い作用が特徴でしょう。
そして、それらが消えた後、さらに奥に別の感情を感じることも多いですね。
感情は玉ねぎのように層になっていて、一つめくると奥が見えてくる。
怒りの奥には、悲しみや分かってもらえなかったなどの感情が出てくることがよくあります。
少しつらくても、もし残っているのであれば、、いったん感じて癒すことができれば、それも解放できます。
ベルガモット
個人的に好きなアロマの一つ。
感情解放をするようになって、しばらくしてから、このアロマの本当の香が分かるようになった気がします。
これも怒りやガマンなどにも対応しますが、、私的には一言で言えば、「心の自由」。
制限を外した、その広がりの心地よさを感じさせてくれる香です。
色は緑。広がる緑のイメージ。

ちなみに、同じ香でも、その時々の思い出す感情によって香り方はまったく違ってきます。
時に、合う香以外はほとんど何も感じない時もあって、感情と香の関係の不思議さを感じます。
また、解放の段階によっても、感じ方の傾向や好みが変わってくるように思います。
あくまで深く癒すためには、自分の感じ方が全て
記載したのは、それぞれのアロマに喚起され癒された、自分の感情のごく一部です。先に言ったように、一定の傾向性はあるものの、どの感情がどのアロマによって癒されるかは、その人、その時それぞれです。
よく見るような「心への効能」とは違うことが多いです。
・・たとえば、サイプレスは「集中力、心を落ち着かせる」といった説明も見ますが、それはあくまでリラクゼーションというか、対処法的な使い方でしょう。
アロマによる感情解放では、深いネガティブな感情を思い出したとき、いかにその感情にフィットするか(心地よく感じるか)が大事で、それが深い癒しにつながります。
問題の根っこを癒すこと。
そのためのセラピーであるならば、決して代替療法とか補助的なものなどでないでしょう。
シンプルに、まっすぐ原因にアプローチできるものが、根本の解決につながるものであると思います。